慶應義塾大学 開放科学専攻 環境・資源・エネルギ−科学専修
16年度・前期 無料一般公開セミナ−
『地球環境保護とエネルギ−多消費は両立するか』

2004年6月19日(土)前半講義『家庭におけるエネルギー消費』

慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科
大学院 開放環境科学専攻 空間・環境デザイン工学専修
佐藤春樹



  • 一人あたりのCO2排出量は 9 トン
  • エネルギー消費に占める割合
  • 運輸にしめる自家用車の割合
  • 家庭における燃料別CO2排出割合
  • 家庭におけるCO2排出割合
  • 家庭の電力消費量事例
  • 仙台市における全電化実測住宅例(153.44 m2,4人家族)
    年間積算エネルギー消費量(2002年12月から2003年11月の1年間)
    (80 GJ = 1800 kWh/month=全国平均の3.6倍)
    給湯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41.5%
    暖房・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36.3%
    照明・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.7%
    冷蔵庫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.1%
    テレビ・ビデオ・ステレオ・パソコン・・・・・・・・・・ 4.0%
    電子レンジ・炊飯器・電気ポット等・・・・・・・・・・・ 2.1%
    温水洗浄便座・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.7%
    冷房・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.4%
    洗濯機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.%
    衣類乾燥機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1%
    食器洗浄機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.0%
  • 家庭における電力の消費内訳
  • 家庭用機器の保有台数
  • CO2排出抑制対策新製品
  • 家庭におけるエネルギー消費
    日本における一次エネルギー消費量に対して約1/3が家庭で消費されている。
    厨房+給湯+暖房(冷房)など熱利用で1/3(仙台の例では60%)
    自家用車で1/3
    その他で1/3
    電力消費量(500 kWh/month) 全国平均世帯人数 3.3人
      20 kWh/day (1日に 2kW ×10h) 30Aで十分?
    総発電量の1/3が家庭用で消費されている。(民生用で65%)
    総発電量の1/3が原子力による発電。(東京電力の場合2001年で44%)

    自家用車
      カローラで 最高出力 80 kWのエンジンを積んでいる。
    バンになると最高出力 160 kW (160軒分?)

  • これからは熱力学第2法則の時代
      動力(発電)の理論熱効率
    ヒートポンプの理論熱効率
  • 動力とヒートポンプ
  • 冷蔵庫、エアコン、エコキュート(給湯器)= これらはヒートポンプの仲間
    • ヒートポンプの効率は、温度が変わると何倍あるいは何分の1になってもおかしくない。
    • 電気製品のカタログの値はメーカーが製品の品質を保証するために、同じ条件で計測するといつも同じ値になるように細心の注意を払って計測している。
    • 但し、実際に家庭内でカタログに書いてある性能(計測条件)で稼働することは少ない。
    • 年間電力消費量は?
  • 自然エネルギーと原子力
    ・共通点
      動化石燃料資源を消費しない
    二酸化炭素排出なし
  • 分散型電源と賢い家
  • ユビキタス社会の家
  • ガスと電力に加えて自然の利用を知的に実行する
  • 分散型電源普及による自由競争がきめ細やかな機器およびソフトウエアの開発を促し、エネルギー利用の高度省エネ化を推進する。
  • 賢い家がもつべき知的機能
    • 熱と動力エネルギーに対する正しい判断
      ・コージェネレーションシステムの総合効率とは何か?
      ・原子力や分散型電源などの電源構成がどうなっているか
    • 経済および環境負荷のモニタリングおよび設備の最適運用
      ・経済的な最適化と環境保全・危機管理に対応した最適化
      ・気象情報などの周囲環境に適した判断
    • 複雑な環境を分析して分かり易く情報提供してくれる学習機能をもつ自分の家に適したソフトウエア
      ・ユビキタス社会に適合するオブジェクト指向およびマルチエージェントな対応
      ・周囲環境と自分の家を総合的に判断して最適化を行う。

以 上


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